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多事奏論

姫路出身、長岡在住のフルート・篠笛奏者によるblog。フルート・篠笛教室もやってます。お気軽にお問い合わせください。ブログ内の画像はクリックすると拡大版が見られます♪

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今日は丸ごと、宝物。

今年度の中学校勤務が全て終わりました。
あとは、卒業式の予行と本番の、卒業記念合唱を一回ずつ指揮するだけです。
これ、ムリを言って、振らせてもらえることになりました♪ あのメンバーで歌えることは、もう無いんだから。最後、一年分成長した子どもたちと歌えるなら、もう父兄席や生徒席からの参加でも、地べたに体育座りでも何でもいい(笑)。

この1年間撒いた種を「卒業式での歌唱」という形で収穫できるのは、音楽科にとって非常に励みになり、有り難いことです。私自身の力は小さいですが、多少なり関与できたかもしれないことを嬉しく思います。


今日は最後の仕上げの体育館練習をしました。いい感じに一歩前進……むしろ、ホップ、ステップ、ジャンプのジャンプ部分で、素晴らしい合唱になりました。ピアノも巧くなった! 歌に気合が入るとピアノも遣り甲斐が出てくる。ピアノが巧くなると歌が乗ってくる。相乗効果なんです。

「合唱」ってどうしても、声が出て強弱が付けばいい、と思われてしまいます。
指揮は振ればいい。ピアノはテンポがキープできればいい。
……違います。
ピアノが巧ければ巧いほど、歌が乗ってきます。歌が巧ければピアノも感情移入できます。指揮者によって音が変わります。


20年前、新米だった頃は、私は本当に合唱指導がヘタでした。先生を辞めてからも、ずっとコンプレックスでした。
学生時代の指揮の先生にお伺いしたら、
「あなたが勉強してきたことを、そのまますればいいんですよ」
とのお言葉を頂戴しました(過去ログ参照)。


果たして今回。合唱の仕上がりから自分で評価してみるに、まぁ成長できたかな? と思います。
過去の反省から、いろんなテクニックを詰め込んだ自分なりの指導法が確立し、それを試した結果ですから、どう転んでも勉強になるし、満足は満足ですが。
嬉しいことに、演奏家としてやってきた私自身の音楽性の高まりも確認できました。

(ただし、自分でこれ以上感知できない部分もあるはずなので、それが分からないもどかしさも感じます。普段の指導で、これをやっておくべきだった、という反省も勿論あります。)


それにしてもよく生徒たちが付いて来てくれたなと。
冒頭8小節だけでも、かなりの数の注文をしました。
でも、何といっても一番素晴らしいなと思ったのは、みんなの顔がニコニコしてるとこです。歌えば歌うほど、ニコニコして、声が出てくる。指導者冥利に尽きます。



来年度も勤務なのかどうかは、分からないです。
歌唱練習のあとは一年生の音楽の授業だったので、子どもたちに「来年は分からないから」と言って、一応お別れしてきました。
今日はラストということで、みんなでおしゃべりして来ました。新曲も歌ったし、即興合奏(子どもたちが打楽器、次にリコーダーに持ち替えて、私がピアノ)もしたけど。
4月も打楽器アンサンブルから入ったから、みんなで「懐かしいなぁ~」「あの時、あれもやったね」と話も弾みながら。
あのときと違うのは、全員が迷うことなく自分の楽器を選び、即興演奏を楽しんで、アドリブも飛び出して、ばっちり曲にすることが出来たこと! みんな、良い笑顔でした。


私が一年間、どの学年でも目指してきたこと、
「音楽を楽しむ」。
そのために、
・ 暗記のための音楽授業はしない
・ 将来、気軽に音楽を楽しめる人になって欲しい
・ 知らないからつまらない、と知らない音楽を敬遠しないで欲しい
・ 音楽に固定概念は要らない
・ 自分なりの想像を!
とまぁ、いくつかの自戒や願いを込めたわけですが、何とか達成できたのかな? という気がします。
高校で選択音楽を取らない限り、音楽授業は中学校でラストになるわけです。「良い思い出」とまでは希望しませんが、「音楽の授業で、へんな先生が居たお陰で、現代音楽とか抵抗ないんだ」「昔は興味なかったのに、歌舞伎なんか観に通ってるよ」なんて言ってくれる子が一人でも出てきたら嬉しいなぁ~。期待しすぎかな(笑)。


明日・明後日・明々後日は3連休!
やっと掃除できます!(ぁ
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