レッスンの日々

先日の演奏会で頂いたお花。1週間以上経ちますがまだまだ元気です。
私も負けずに元気に。
年内、怒涛の演奏会ラッシュが終わって、腰を据えてレッスンに取り組んでいます。
生徒さん方も発表会で、指を回す、音を出すことに集中してしまったので、いろいろ崩れ気味。また根本的な練習に戻り、奏法を見つめなおす良い時期となりました。
ずっとやってると上手にはなりますが、良くない癖があると、ある程度でストップしてしまう。
それを打破するには、その癖を取るしかない。
癖が定着していると取るのが大変……ずっと自己流だった方など、楽器自体は10年近く吹いているのに巧くならないということがあります。癖を取るだけならいいけど、根本的にやり直さないといけない人も居たりします。
一瞬下手になるから嫌だと思うけど、やらないことには先が無いから。
なるべく、退屈にならないように他の練習も混ぜて取り組んで頂いてます。
5年も通ってきてくださってると、当時とは別人のような音、演奏になります。年齢じゃないんですよね。やる気と根気の問題です(トレヴァー・ワイ先生の言には、ここへ「知性」が入る)。
ただ楽しく出来ればいい、という人には、それなりにやってますけど。そういう方って続かない場合が多いですね。厳しいレッスンをしているわけではないけど。
だから私のところでは、二極化が激しいです。巧い人はフルートならバロックの修辞法もしっかりやり、現代曲との奏法の違いを勉強して、バッハや現代曲にチャレンジしたりする。篠笛なら地域で演奏家デビューしちゃうとか。一方、練習は月2~3回のレッスンの時だけという方も居るわけです。
まぁどっちも音楽のある生活には変わりないわけです。自分に合ったスタイルで良いと思います。
このスタンスがどちらか選べてない人は、いろんな先生を渡り歩いたりしてるようですね。おそらく、渡り歩いている間は、その先生からも浅くしか学べません。芸事はなんでも、習ってとにかくやってみて消化して身になったところへまた新しいことを……の繰り返しです。身になる前に辞めてしまったり、ひとつ聞いて得した気分になっているうちは、積み上げられないし総合的な進歩はありません。
まずは自分を持つことです。
私も自分の演奏に対して、反省ばっかり……
ここ数年でやっと高校~音楽科時代に先生が仰ったことを心の奥から理解したところです。それが出来てからは、今の師匠に何か教わっても、統合して考えられるようになり、たった一言が二言分も三言分も、重みを持って感じられるようになりました。得るものも2倍、3倍です。
年内の仕事も少しずつ終わっていき、ようやく自分の練習時間が取れるようになりましたので、練習の効果も数倍にするように取り組んでいます。今はBERBIGUIERのエチュードに挑戦しています。ただやるのでなく、どこまで出来るか、という挑戦。楽しいです。
来年こそ、悔いの残る演奏をしないために!
頑張ります。

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| 徒然 | 16:28 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑
お久しぶりです。
東広島のてるおですが覚えておいででしょうか?
60代後半にアコーディオンを買って、教えてもらえる教室や先生もない地域、自己流で練習を始めてすでに幾数年・・・
この記事は、まさに私の事にも当てはまる事なので何度も読み直しました。
反省、また反省ばかりです。
あと二ヶ月で75才、後期高齢者になります。
昨年の秋に脊髄腫瘍が見つかって、いつ手術することになるかな、と言う思いを抱きながらアコーディオンを楽しんでいます。
練習も今までと変わらない自己流の継続。
今を精一杯楽しみたいと思う今日この頃ではあります。
とても勉強になる記事でした。
頑張ってボランティア演奏していきたいです。
ありがとうございました。
YouTubeに公開した自己流の冴えない演奏ですが・・・
http://www.youtube.com/user/ryuufuu2007?gl=JP&hl=ja
| てるお | 2012/12/14 08:38 | URL | ≫ EDIT