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多事奏論

姫路出身、長岡在住のフルート・篠笛奏者によるblog。フルート・篠笛教室もやってます。お気軽にお問い合わせください。ブログ内の画像はクリックすると拡大版が見られます♪

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ヘンな友達

プロコフィエフのソナタ、3、4楽章を練習中
先日出来たところが出来なくなっていたりして
わ、やばい

音階練習をサボっているから?
右手薬指の動きが鈍いです
歳のせい、にしていいですか?
何もしなくても上達していた(ような気がしていた)頃が懐かしい
最近は何もしないでいると、
毎日毎日、脳内とともに指の動きが衰えていく(ような気がする)……

何もしなくても何となく上達していた時期……
習い始めの数年間はホントにメキメキ上達しますね
レッスンしててもそう思います
とても思います
うらやましい……

私が初心者の頃、その頃に出会った友人Nのことを、今日赤信号に引っかかって思い出しました
ヘンなタイミング……
しかし、そういうタイミングで思い出されるのが似つかわしいヤツなのであります

一か八かで受験しようとしている私と違って
Nは余裕でS音大に合格した
中国地方ではS音大かE音大出身だと、卒業後もOBが周りにいっぱい居て、何かと心強いらしい
ところが、何を思ったか
Nは半年ほどで中退してしまった

その理由とは

「夜8時になったら、街が死ぬねんぞ」

聞いた時は耳を疑った
蹴ってやってもよかったかもしれません
音大という施設には学校に個室練習室があって
学校でひと練習して帰れるのですが
N曰く
帰宅時間、郊外に立地している学校の周囲が暗かった

そんな理由で辞めるなんて贅沢な(TT)

もしかしたら第一志望校に落っこちて、滑り止めのS音大に嫌々行ったのかもしれない、その辺りの事情は全然言わない御仁なので、私も全く分からないけど


ところがところが、その翌年の正月のこと
Nからの年賀状が舞い込みました
もらったのは、後にも先にもコレ1通、もう失くしたけど(笑)
そこにはなんと!

K芸大1年

と書いてありました
良かったなあ!
ひとごとながら、喜びました^^

ところがところがところが!!

その数ヵ月後、声楽で入学したということが判明しました
前年まで器楽をやっていて、一緒にバッハとか演奏したのに何故だ~
曰く
「声楽の先生に転身を勧められた」

これも推測に他ならないが、彼にとっては手段でなく環境を取ったというところでしょうか?
泣く泣く転身したのかもしれないし
そうでなかったかもしれないし(ぇ

当時の私なら、同じ境遇なら同じことをしていた気がする
といっても、親や先生への遠慮もあって、そうしたいなと思いながらもずるずると後悔しながら、流されていた確率が高いですね
フルートが吹けるならどこでもいいのか?その学校へ入るなら楽器は何でもいいのか?
音楽の世界だけでなく、普通の大学受験でもこの手の話は多いのではないでしょうか、〇〇大学に入るなら、国文科が入りやすいから……という志望校の選び方
どちらも正しいと思うけど

よく何かを決断するのに
「後悔したくないから」
というけど
後悔というのは後からするものであって

直後は確かに後悔するかもしれないけど
長い目で見たら
「良かった」
と思うことって、世の中けっこうあったりしますよね
人生塞翁が馬

で、
塞翁Nは今なにをしているかというと

全く知りません(笑)

Nのほうも、私が新潟に居ることすら知らないかもしれません
プライドだけで生きてるみたいなところもあったけど世渡りも巧いので
意外とちゃっかり公務員におさまっているかもしれません
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