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多事奏論

姫路出身、長岡在住のフルート・篠笛奏者によるblog。フルート・篠笛教室もやってます。お気軽にお問い合わせください。ブログ内の画像はクリックすると拡大版が見られます♪

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「秋の宴 百花繚乱」紹介シリーズ②【篠笛独奏】

全国的に人気の高まりのある篠笛。それでもまだまだ、「篠笛って何?」という方も多いに違いありません。
ザックリ言えば、お祭りのときに使う笛。でも、ちょっと違う……そこを掘り下げます。Te●yにい○た×番!

そもそも笛というものは、古来から日本にあります。渡来して定着した楽器は琵琶や三味線など数々あれど、竹に孔をあけただけの横笛は独自に生まれたようであると考えられています。
※龍笛、能管、いろいろありますが、これら渡来したと思われるものは除外し、「篠笛」に着目して話していきます。

いま多くの愛好家が吹いているものは唄用篠笛と言い、西洋の音階(いわゆるピアノの音階)に近いです。五代目・六代目福原百之助が大正から昭和の初期にかけて開発したもので、「篠笛」という名称も、五代目福原百之助が付けました。ですので、「日本古来からある…」と篠笛を紹介するのは無理があるのではと、私は思っています。

古(いにしえ)の音色を手軽に味わうには、各地域に伝わるお囃子の笛が比較的近いということになるのではないでしょうか。西洋の音階とも、また日本のとも違う独特の音律をしています。唄用篠笛と違い意図的に規格統一されていないので、地域ごとにその音律が違うのが面白いところです。

他に、民謡や舞台で使われる笛もあります。三味線や唄に合わせますので、いわゆる邦楽の音階になっています。
なお、現代唄われる民謡や童謡は、やはり唄い手や作り手も現代人ですので、「唄用篠笛」が多用されます。

こうして音階が西洋化されてきますと、西洋音楽を軸としてきた私にとっては、「フルートのほうが音程も正確に取れて、いいんじゃないの?」という気持ちになってきます。実際、「篠笛という楽器で吹いて篠笛っぽい音がするだけで篠笛のポテンシャルを活かしきれていない演奏」が、たくさんあります。
これも「篠笛の演奏」では有るしひとつの楽しみでもありますが、「ふるさと」という歌しか知らないままに唱歌・童謡を評価するようなもので、幾分か勿体ないような気になります。

しかし、とてもじゃないけれど、大昔の笛の音律で大昔の構造の笛を吹くことなどできません。
ならば、唄用篠笛、或いは、お囃子にも用いる篠笛で、その魅力を大いに発揮できる曲を演奏するまでです。
伴奏が無くても、笛1管で十数分かかる曲。
他のどんな楽器にでも、ソロ曲というのは難しいものです。が、それを聴かせる力が、篠笛にはあると思っています。

11月26日(日)の「秋の宴 百花繚乱」では、そのような曲を3曲用意しました。
鯉沼廣行先生の「蘭」「万灯火」。狩野嘉宏先生の「星河」。
ご期待ください。
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