北信越リーグから文化を考える
北信越BCリーグが動いている。
参加チームは、石川ミリオンスターズ、富山サンダーバーズ、信濃グランセローズ、そして新潟からは、新潟アルビレックスベースボールクラブ。
これでアルビは、サッカー、バスケットボールに次いで野球チームも持ったことになる。
さて、アルビの立役者と言えば、池田弘氏が忘れられない。サッカーのアルビを観客動員数国内トップクラスにまで押し上げ、平成15年にはJ2リーグ優勝、J1昇格を成し遂げた。地域を巻き込んだ盛り上がりで、新潟に新たな活力を生みだしている。
かつて池田弘氏が、“例えば地元でスポーツクラブを作れば、地元で育った選手が他県へ流れず活躍でき、またその元で若い選手が育っていく”として、サポート体制の必要性を説いていた記事を目にしたことがある。その言葉どおり、「北信越にプロ球団を作ろう」と発言し、このたび北信越BCリーグ発足となった。
池田氏はまた、それはスポーツに限らず、芸術分野にも言えることだ、と仰っていたのを記憶している。
ところが田舎に住んでいると、何の分野でも「東京から来られた○○さん」という肩書きがありがたがられすぎている、と感じる毎日。
例えば講演会。「わざわざ遠方から」とお礼の気持ちを持つのは良いことだが、新潟県内を見渡せば、そのクラスの先生は他にいらっしゃるはず、と思えるケースが多すぎる。
演奏会についても然り、ゲストは東京から○○さん、というケースが多くて、来ていただくのに○○万掛かった、という裏話付き。
そりゃ交通費とギャラが出て身体が空いてたなら来るよ!
そのくらいなら地元にも居るでしょ!
どうせ連れてくるならもっと大物連れてくればいいのに……
と、言い方が悪い上に失礼だが思ってしまうのも本音。
結局、それでは地元の若い子は育たない。パネリストでもゲストでも、
地元の○○さんです!
と使っていれば人材は育つし、「東京でなきゃ仕事がない、使ってもらえない」とばかりに東京へ流れていく若者を留めることも出来るのではないだろうか?
「○○は地元が育てた」「地元から全国へ」と言える誇りが、あまりにも無いような気がする。
そういう全国へ向けてのアピールチャンスを、地元の責任者は逃しているように思う。
地元民を使うときは無料のボランティアがあたりまえ。プロも先生も素人も、一律0円でいっしょくた。
これじゃあ、実力のある人が減っていき、文化を引っ張る人のレベルが落ちて、ひいては地域全体の文化レベルが落ちる悪循環が起こってしまう。
スポーツ界は池田氏の出現によって上昇の兆しが見えて来たが、果たして文化は?
全国に通用する選手は新潟にもいっぱい居る、でも新潟では仕事が無いから、県外へ行ってしまっている、との池田氏の認識は、芸術・文化方面への警鐘でもあると思うのだが(唯一、「マンガ」は認識されはじめた)。
他県からやってくると、見ていて「ああ……」と痛ましくて泣けることが、多かったりします……。
参加チームは、石川ミリオンスターズ、富山サンダーバーズ、信濃グランセローズ、そして新潟からは、新潟アルビレックスベースボールクラブ。
これでアルビは、サッカー、バスケットボールに次いで野球チームも持ったことになる。
さて、アルビの立役者と言えば、池田弘氏が忘れられない。サッカーのアルビを観客動員数国内トップクラスにまで押し上げ、平成15年にはJ2リーグ優勝、J1昇格を成し遂げた。地域を巻き込んだ盛り上がりで、新潟に新たな活力を生みだしている。
かつて池田弘氏が、“例えば地元でスポーツクラブを作れば、地元で育った選手が他県へ流れず活躍でき、またその元で若い選手が育っていく”として、サポート体制の必要性を説いていた記事を目にしたことがある。その言葉どおり、「北信越にプロ球団を作ろう」と発言し、このたび北信越BCリーグ発足となった。
池田氏はまた、それはスポーツに限らず、芸術分野にも言えることだ、と仰っていたのを記憶している。
ところが田舎に住んでいると、何の分野でも「東京から来られた○○さん」という肩書きがありがたがられすぎている、と感じる毎日。
例えば講演会。「わざわざ遠方から」とお礼の気持ちを持つのは良いことだが、新潟県内を見渡せば、そのクラスの先生は他にいらっしゃるはず、と思えるケースが多すぎる。
演奏会についても然り、ゲストは東京から○○さん、というケースが多くて、来ていただくのに○○万掛かった、という裏話付き。
そりゃ交通費とギャラが出て身体が空いてたなら来るよ!
そのくらいなら地元にも居るでしょ!
どうせ連れてくるならもっと大物連れてくればいいのに……
と、言い方が悪い上に失礼だが思ってしまうのも本音。
結局、それでは地元の若い子は育たない。パネリストでもゲストでも、
地元の○○さんです!
と使っていれば人材は育つし、「東京でなきゃ仕事がない、使ってもらえない」とばかりに東京へ流れていく若者を留めることも出来るのではないだろうか?
「○○は地元が育てた」「地元から全国へ」と言える誇りが、あまりにも無いような気がする。
そういう全国へ向けてのアピールチャンスを、地元の責任者は逃しているように思う。
地元民を使うときは無料のボランティアがあたりまえ。プロも先生も素人も、一律0円でいっしょくた。
これじゃあ、実力のある人が減っていき、文化を引っ張る人のレベルが落ちて、ひいては地域全体の文化レベルが落ちる悪循環が起こってしまう。
スポーツ界は池田氏の出現によって上昇の兆しが見えて来たが、果たして文化は?
全国に通用する選手は新潟にもいっぱい居る、でも新潟では仕事が無いから、県外へ行ってしまっている、との池田氏の認識は、芸術・文化方面への警鐘でもあると思うのだが(唯一、「マンガ」は認識されはじめた)。
他県からやってくると、見ていて「ああ……」と痛ましくて泣けることが、多かったりします……。
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