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多事奏論

姫路出身、長岡在住のフルート・篠笛奏者によるblog。フルート・篠笛教室もやってます。お気軽にお問い合わせください。ブログ内の画像はクリックすると拡大版が見られます♪

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「Spring コンサート」 栃尾

5月5日、「Spring コンサート」に出演して参りました♪

20170505 (3)

私は「アンサンブル サンライズ」さんのゲストとして参加。
「巧い!」というわけでは無いのだけど、温かいお客様に恵まれて、無事ラストの曲までたどり着くことが出来ました! ハラハラの中に(?)ホッとできるコンサートになったと思います。
写真は第2部のものですが、第1部よりうまく行ったように思います。
というのも、、、譜面がちょっと影になると見えない! という事情もありまして……(^◇^ゞ

私個人の感想としては……若い人には出せない音楽性、これは素晴らしいなと。
ピアノ協奏曲など、とっても素敵でしたし、ヴァイオリンの音色にも深みがあって。チェロは私がピアノ伴奏だったので弾くのに必死で、味わうどころじゃなかったのが心残りですが(^^;
私の音楽仲間でも、そこまで心打つ瞬間を出せる人は、まだ居ません。
アンサンブルサンライズさん。お仕事をリタイアされて、これから楽しもう! という皆さんのグループ。この意気だけでも素晴らしいのですが、さらに。この日、一緒に演奏させて頂いて、今まで考えていたことがハッキリと形になったことがあります。

音楽は、人生経験そのものである。ってこと。

「すごく技術がある若きプロの演奏」
「習いはじめの年輩の方の演奏」
このふたつを比べてみて、心打たれるのはどちらか?

前者を選ぶも後者を選ぶも、そういった感受性は人生経験から。
また、
技術は無いけど、プロに迫る感動を与えられるのも人生経験から。

答えなんて無いし、どちらも素晴らしいけれど、指導者としていろんな方を見てきた25年間。勉強を進めて、いろんな演奏をして、いろんな演奏を耳にしてきた人は、後者の素晴らしさに心打たれるようにだんだんなっていくように見えます。
若い人や駆け出しの人はとかく、技術のみにしか耳がいかないことが多いです。
しかし、自分も年月を重ねてくると、人生や人柄がにじみ出るような演奏を耳にしたとき、ふと「いいなぁ」という言葉が、口を突いて出てくるのですね。歌心というのかな、そういうものが、技術を追い抜かしてくる。不思議なものです。

逆説的に言えば、歌心の平凡なアマチュアの演奏は単に「頑張ってるなぁ」という感想になってしまうのですが。そして、歌心の無いプロの演奏はさらに酷くて、演奏に難が無いからこそサラサラとBGM的に流れ、心になにも波を起こさない。

技術のあるプロが歌心を持てば最強なんですよね。
技術力を追い抜かすほどの歌心を持つには人生経験しかないので、歳を取って技術力が落ちてきても歌心がカバーし、プロはプロのまま歳を取れるわけですね。
落ちてくる反比例のラインと、上がって行く正比例のライン(実際は不規則な折れ線になるだろうけど)、交差するところがその演奏者のピークっていうことになるのか?
下がって行く棒グラフのそれぞれの棒の上に、増えていく棒を継ぎ足して総量で行けばピークは上がり続けるかもしれない。
あぐらをかいているプロは前者に、努力を続けるプロは後者になるのか? さてさて。


閑話休題。Springコンサート。
2曲だけ、次女もコントラバスを借りて飛び入りさせて頂きました。

20170505 (1)


この日のお昼は、会館の方からお弁当の差し入れをいただきました。お茶とお味噌汁付きというご親切に感謝です。
また、メンバーの稲田さんからは毎回、様々にお心遣いを頂き。演奏会後の打ち上げに、八木さん宅にお邪魔させていただいて、演奏後だから水分をと、ケーキのほかにフルーツまでたくさんご用意してくださいました! 
そして何より、お誘いくださった風間さん! 知り合って10年以上になりますが、その時に共演して以来、ご無沙汰しておりました。今回、「音楽があったから、こうしてまたご一緒できるし、活動も広がっていくのね」と仰って、たいへん共感致しました。まだまだパワフルにヴァイオリンを演奏していらっしゃる姿を見て、私も頑張らねば、と心を強くしました。
今年のゴールデンウィークは、たいへん勉強になりました!


余談ですが、1曲だけ、篠笛を演奏しました。
おそらく、篠笛1管だけでの演奏を、初めて聴かれた方も多かったと思います。
決して短い曲ではありませんでしたが、皆さん熱心に聴いてくださいました。演奏し終わって私が口から笛を離すと、客席から息を吐く音が一斉に、ため息のように。
終わってから、いろんな声を掛けて頂きました。
「涙が出ました」という感想も頂きました。

中学校時代、ソロを演奏するために舞台袖に立っていたとき、部活の顧問の先生が、客席を覗いてごらん、と私に促し、
「この大勢の中の誰か一人でも感動してくれたら、その演奏は成功だからね」
と仰った。
その言葉を、久しぶりに思い出しました。
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