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多事奏論

姫路出身、長岡在住のフルート・篠笛奏者によるblog。フルート・篠笛教室もやってます。お気軽にお問い合わせください。ブログ内の画像はクリックすると拡大版が見られます♪

2022年04月 | ARCHIVE-SELECT | 2022年06月

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練習量とレッスン回数

楽器の上達には練習が欠かせません。それはみんなが分かっていることです。
でも、ひとつ決定的な誤解があります。
例えば、間違った指使いで、間違いに気付かないまま完璧に練習してしまったら。
良くないフォームで練習し続けたら。
それが身についてしまいます。

レッスンで正しい吹き方を習って、それを復習する。やってみたければ予習や、自分の好きな曲を吹く。
でも人間なので、完璧ということはなかなか無くて、どこか違ってくるもの。
次のレッスンで、先生に楽器をクイっと動かされて、「あれ?」と思ったら、いい音がする!
こんな経験、あるのではないでしょうか。

私の教室にも、いろんなタイプのかたが居ます。
この30年間で極端なお二人のお話をしましょうか。先に書いておきますが、悪い例ではありません。こんなタイプのかた、という例です。
もともとの音楽経験は同じくらい。スタート時の音色も同じくらい。

Aさん。
レッスン1回30分×月3回。
教室に来られるなり、「先週からバッグ開いてなかった!」ということ、割とアリ(笑)。
たまに「昨日あわてて」「今朝音を出してから来た」「先週帰ってすぐやってたけど、それっきり」。

Bさん。
レッスン1回30分×月2回。
毎日しっかり練習される方。練習時間も多め。
毎回のレッスンで、宿題もばっちり。

このお二人が5年後、どうなったかというと。Aさんのほうが良い音で、進度遅め。Bさんは本はどんどん進んだ(テクニックは付いた)けれど、音がイマイチ抜けきらない感じ。
音色の美しさとテクニックは、両方バランスよく付けたいものですよね。
Bさんは練習もしっかりとされていたのに、これ以上どうすれば良かったか? と思うでしょう。
答えは、<レッスン回数を増やす>です。
もともとが30分の月2回なら、極端な話、買い物ついでにウチに寄って10分×月4回でも良いので、矯正の時間をこまめに作るのがおススメ。
正しいフォーム、理想の音をレッスンで習っても、その他のひとりでの練習時間が多すぎるため、悪いものが固定されてクセになってしまったのです。
特に音色は、自分によく聴こえる音というのは、実は近鳴りしていて遠くまで響いていかないとか、単に耳障りのキンキンした音であったりとかで、分からないものです。

でも、練習は、したほうがいいに決まってます! ここ、ジレンマですね(笑)。

レッスンに通っている方であれば、初心者であればあるほど、レッスン回数と自主練習時間のバランスは大事だよ、というお話でした。

| 徒然 | 09:59 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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コロナ緩和期?

今年は2年ぶりの、「規制なしのゴールデンウィーク」とかで、各地が観光客で賑わっていますね。
我が家は今年も「帰省なしのゴールデンウィーク」ですが……

コロナ禍も長くなってきて、過ごし方が分かってきたということもあるかもしれません。
手指のアルコール消毒は習慣になりました。
換気、空気清浄機の使用など、環境も整ってきました。

4月5月と、教室に復帰するかた、新入会のかた、レッスン回数や時間を増やすかたが増えました。
演奏会へお出掛け下さるかたも増えました。
「そろそろ音楽を楽しみたい」という気持ちと、「こうすれば大丈夫」という経験とが、噛み合ってきたように思います。

リモートでの演奏が定着してきた昨今ですが、やはり「生の音楽」が持っている響きや空気、「自分が奏でる楽しみ」、「上達していく楽しみ」の魅力を、再発見するかたが多いのではないでしょうか。

自分で奏でる音楽は、他人では替えが効きません。何より、楽しさがあります。

生演奏は、演奏する人によって様々ですが……演奏する側から、このコロナ禍でのリモート演奏の進化を見て、考えることがあります。
誰でも出せる音や、誰でも替えがきく音楽は、リモートとの差別化が計れません。
でも、それは実はこれまでとも同じなんですよ。
上手な演奏なら、市販CDやYouTubeなどでも良かったのですから。

この人の音がいい、この人の演奏がいい、と思わなければ、お金を払って生演奏を聴こうとは思わない。
それがこのコロナ禍で、加速しただけなのではないでしょうか。
CDではダメなものもありますね。分かりやすいものは和太鼓でしょうか。あの振動は生でないと味わえない。
他の楽器もそうなんですよ。


全国的に感染者は多いままですが、病床使用率が下がってきたところも多いです。観光に出掛ける楽しさと同じように、演奏する喜びも、自分の中に呼び戻してきても良い時期かもしれません。


もちろん、当教室では、換気や距離等に気をつけて、レッスンを行っていきます。

| 徒然 | 22:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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