fc2ブログ

多事奏論

姫路出身、長岡在住のフルート・篠笛奏者によるblog。フルート・篠笛教室もやってます。お気軽にお問い合わせください。ブログ内の画像はクリックすると拡大版が見られます♪

2013年02月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年04月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

自己表現

「音楽を通じて自己を表現する」。
こう言われると安っぽくて、ちょっと抵抗を持ってしまう私です。
何が嫌いかって。
「~~を~~して適切に表現している」という評価の項目。歌ってるのを見るだけで分かるんですか!? 身体をオーバーに揺らして歌ってる子は合格、シャイなので動けなくて、でも声はきれいで、って子はアウト? 結果的には前者が評価されている。意味わからん!

もう十年以上も事あるごとにボヤき続けてるのに、一向に改まらない。それどころか、どんどん指導不可能になっていく音楽教科書……って、そりゃ私が言ったところで変わるわけないですけど(笑)。


分かりやすくボヤきますと、今の音楽の教科書は。
包丁でやっと輪切りが出来るようになった子に、中華作れ。和食作れ。タイ料理作れ。フレンチ作れ。ぜんぶ一品ずつね。って言ってるようなもん。それぞれの専門のシェフじゃなくて、ずっと家庭料理一筋で作ってきたような人にその指導を求めてるわけ。
ちょっと指導者を集めて、街の専門のシェフの指導でひととおりメニューを作らせて。では教えて来い、って。

実際教えるとなると時間も無いし、ムリだから。中華のスープは粉末ダシで、点心の皮類は市販品で。味付けも市販シーズニングで代用……うん、確かに中華っぽくはなるよね?
フレンチもダシ取らないで缶詰フォン・ド・ボーで。フュメ・ド・ポワソンなんて教えるほうもそれまで知らなかったけど、まぁそれっぽいものを買って来て味をみて、こんなもんかと。。。

缶詰や粉末ダシって、実際ちゃんと作ったものとはかなり違う味。料理なんて適当でも案外美味しく出来ちゃうの。
だから簡単に作って食べて、はい、おしまい。美味しかった。他にこんな料理がありますよ。国についても調べてみましょうか? いろんなことが経験できて、良かったね。また自分でもやってみてね。これこれは覚えてね。テストに出します。


……それでいいのかな? まぁいいんでしょう。楽しめたし、何かのきっかけにはなるかもしれない。
だけど私はむしろ体験させるなら、タイ料理でスパイス類を乳鉢に入れて、棒でがしがし潰させたい。文化の違いから味わわせてみたい。なんで棒で潰すの? 何のためのスパイスなの? っていうところから生活が見えてくると思うのです。
いろんな項目があっても、あるエッセンスを教えれば効率的に本質を学ぶことが出来る。深く。
その準備として、専門家がいくつかのエッセンスを実際に取り出して、示唆する必要がある筈なんです。時間がないのにコレコレやれって言うのなら。ところが、この示唆の方向がどうも間違っている気がしてなりません。
また、専門家は自分が出来ちゃう人だから。第一段階と第二段階の間の段差に気付かず、突然難しくなるようなモデルを示してしまうことがあります。
(いろいろやって、「体験」した気になってしまう。浅く広くは悪いことではないけど、味気ない気がする。○○できて良かったです、と作文に書いて終わる気がする。そこに「体験」という言葉の落とし穴があるように思うのだが……まだそれがどこかは、私も適切な言葉では表せません。例えば、芸術であるなら、ガツンと心に残るインパクトなり、すぐに気付かない引っ掻き傷なり、体験した人の心に遺したいね。)


そんな中……素晴らしい指導者は、専門家のところへ個別に習いに行ったりしています。フレンチやる前に、フレンチのシェフに指導を受けに。それで、「フレンチはこういうものだと思っていたけど、実際はこういう面があって、こうなんですね」と掴んで行く。
そういう方に教われば、感動できる部分もあると思うのです。
ただし、本来は何年もしなければいけないところを数回で終わらせるので、短期間で気付きを与えられるシェフに習えなければあまり意味が無いかもしれません。手間掛かるんですね、みたいな違う感想を持ち帰られてしまうかも。

また、自分はイタリアン専門なので、イタリアンはガッツリ濃く! フレンチはさらっと、という潔い方も居ます。やはり一分野でも専門を極めた方ですから、専門分野では感動させられるのは当たり前として、そのほかの分野でもキラリとしたものをお持ちです。
何人か存じ上げておりますが、そういう方々が身近に居るのに、皆さんなぜ見習おうとしないのか……私なら突撃して教えを請いたい(^^;
そうやって私と同じく突撃している方を見ると、やはりその方の感性も素晴らしいなと思うし。


……あれ? 食べ物で例えるからワケ分からんようになったか……。
いいや、食べ物で押せ(笑)。

私がよく例えるのは、カレー。日本の、ルゥでドロドロしたカレーが当たり前にカレーだと思っていると、知識無くインドのカレーを見たときに「なにこれ?」と思うようです。
現在、残念ながら日本で蔓延っている音楽の殆どが、日本のカレーです。ルーツを知らずに悦に入っている状態。その原因はどこかと。
教える側なんですよ。
盆踊りのリズムでバッハを演奏してる。間違ったリズム、間違った奏法。
それを正しいと思い込んだままで自己表現?
まぁ、いいですけど、楽しければ……音楽なんて楽しければいいんですけど。
だけど、ちゃんとしようって人も居る中で、楽しければ自己流で良いという人ほど、他人を攻撃するのです。これは何なんでしょうか。世界でカレーと言えばルゥを溶かすどろどろしたカレーだと信じて疑わない人。
これってやっぱり、教える側に原因があったとしか思えないのです。きちんと他の可能性を見せられなかったから。

学校にしろ、教室にしろ、いろんな可能性が見えるように教えていくべきだと思います。
可能性を排除してひとつだけを追うのは、それこそ専門家だけでいい。
これはこうだ、と断定しなければいけないケースは、「師匠! 師匠に一生付いていきます!弟子にしてください!」という時だけだと思いますから(笑)。
「この曲は知らないから面白くない」「日本の音楽は興味ないから全く視聴しません」……こういう意識を変えられなくて、何が「音楽を通して自己表現」かと。

奏法や曲を覚えるのだけがレッスンじゃない。
「習いに来てるのはフルートだけど、オーケストラも聴いてみよう、箏も聴いてみたら面白い」ってなって欲しい。
狭い選択肢しか持ってなくて、その中で自己表現とか言って満足しないで欲しい。
分かった気にならないで欲しい。
でも、闇雲にアレコレ聴いたって、全く面白くない。それを面白く聴くための土台やヒント、興味のきっかけを、講師は示さなければいけない。
生徒の興味がストップするということは、音楽講師の敗北なんだ。


とか何とか。
朝っぱらから何をボヤいてるんだか(笑)。
いろんな優秀な生徒さんにお稽古をつけてて、次はどう料理しましょうか、って家でひとり考えた時に、ストレスがはみ出てしまうようです。スケジュールの超タイトだったライター時代の癖で、書きながらでないと頭が整理されないのかもしれません(^^;

私の生徒さんの中には、いろんな分野の専門家さんというか先生方が多くいらっしゃるのですが、雑談ですが伺ってると、やはり何かを修めた方は違うなと思ってしまいます。共通しているのは、「忙しい」と言わないこと。「時間がない」を言い訳にしないこと。常に、仕事も習い事も目標を持って取り組んでいること。楽器を教えていながら、その方々の生き方そのものが私にとって非常に刺激になっていますし、また、勉強させて頂いています。

余談ですが、音楽家と料理は、案外関係あったりします。ロッシーニは美食が嵩じて、料理を創作するほうへ行ってしまいました。フレンチに「ロッシーニ風」と付くものがありますが、これは彼が開発したものです。
また、舌が鋭敏であると、音に対しても感受性が研ぎ澄まされているような気がします。
ちなみに、私が化学調味料を極力摂らないのは、食べると気持ち悪くなるからであって、美食ではありません(笑)。あれ入れると、何を作っても同じ味になるというのは否定できない……。

| 徒然 | 11:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

HP更新情報

4月のレッスンスケジュールを更新しました。

この春はコンクールにソロ出場する学生が居ませんので、ホール練習会は予定しておりません。
通常レッスンのほかは出張レッスンのみ承っておりますので、スケジュールを参考にお申し込みください。
部活動のフルート指導も、できるだけお早めにオファー頂けると助かります。コンクール直前は時期的に混み合うのと、生徒のレベルによっては基礎練習を指定オーダーしないと間に合わないのと……(^^;


また、6月の新潟教室おさらい会に向けて、お稽古日が残り6日となりました。
4月は(おそらく4月以降も)、カルチャーでの授業日に加えて新潟市に別件で居りますので、時間帯が合えば追加のお稽古を承ります。ご相談ください。
曜日は、4月は第二週木曜日。以降はイレギュラーですのでその都度改めてお知らせいたします。

なお、今回は教室外でのおさらい会実施ですので、長岡教室の方も門下生以外の方も、出演して頂けます。
ゲストの篠笛奏者・岸田晃司くんを交えての交流会も予定しております。共に参加費等、詳しくはお問い合わせください。


5月のゴールデンウィーク、最終日である6日(月・振祝)は、長岡市内3箇所にて篠笛のミニ・コンサートを行います。詳細はまた後日にお知らせ致します。
料金は、市内の数十公演、どれを何回観ても前売1000円、当日1500円です。
たくさん観なければ勿体無い! ですが、1000~1500円ならば、私の1公演だけでも元は取って頂きますのでお楽しみに♪

| 徒然 | 23:40 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

ピアノ合わせ

月末のフルートの発表会のために、次女と一緒に、ピアノの先生のお宅へ合わせに行って来ました。
親子共々、練習時間が全く足りてないので当然ですが、次女は明日もお呼び出し。お時間とって下さった先生に大変申し訳ないです。私が次女に練習させないといけないのに、自分の忙しさにかまけて放っておりました。

私の曲は……もうコツを掴んで合わせるしかないので。
昨日、少し練習して、何とか吹けるレベルまで辿り着いたので、明日もう少し追い込んでみたいと思います。
一応プロですから、そんな凄い曲でなければ、短時間で多くの成果を得ることも不可能ではありません。
というか、今回の曲、ドップラーの「シャンソン ダモーレ(愛の歌)」。基礎が身に付いていれば、たいした労力は要らないのです。人間の生理に逆らうような譜面では無いので。
問題は、音価を変えて吹いたときに、いかにピアノと合わせるか(--;
まぁ、頑張るしか無いです。あとはピアニストに、私がどれだけ伝えられるかです。私がどう進みたいか。私はそのあたりの表現が、まだ未熟だなと思っています。


堀井恵門下生発表会は、31日、午後から。
長岡リリックホールにて。
音大生、プロ、コンクール入賞者なども大勢出ますが、入場無料です!

| 徒然 | 00:12 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

卒業式

次女の小学校の卒業式がありました。
私は長女の入学時から11年間通っていましたので、これでついにPTA卒業です。何十万円寄付したのやら、ってヤラシイな(笑)。

幼稚園と小学校では、園庭、校庭、中庭などの外掃除の奉仕があるので、それにもずっと参加し続けて13年……夫はようやく「これで森の整備ともオサラバ!」と喜んでおります。
ま、幼、小と通算で考えてしまえるということで、当然のように「中」もくっついてる学校なんですが。
やはり、この校舎にメインで入ることはもうほとんど無くなるんだなぁと思うと、名残惜しくもあります。


さて、卒業式。夫婦で参加しました。お父さん、多かったです。
長女の時の卒業式が頭の中にあるものだから、ところどころ進行や出来具合に「んー?」みたいに思ってしまって、泣けませんでした(マテマテ)。
一所懸命やってるから何でも良さそうなものですが、みんなが一所懸命でもなさそうだし。そこまでの気持ちは無くてもきちんとやり遂げる使命感のようなものが、昔はあったのですけどね。
なんて、古い親は思ってしまいました。分かってることではありましたが(^^;


良かったのは、校長先生が卒業証書を子どもに渡し、子どもがそれを脇に持ち替えたときに、校長先生が手を差し出したところ。
プロジェクターに映しだされた子どもの顔が、その瞬間笑顔になりました。
校長先生は「おめでとう」と仰ったのでしょう、子どもの口が「ありがとうございます」と動きました。3回固く握り合う手。
大勢の集団の子どもでなく、1対1の関係で見送ってくれてるんだな、と温かさを感じました。私はその様子を、子ども全員分、ひとりひとり我が子のように見詰めていました。

次女も同列に見てしまったのはウッカリさんでした(^^;;;;;
帰ってから「応援団やってたくせに、返事の声が小さかった」と言ってやろうって思ったくらい……。


あとから聞いたのですが、在校生と向かい合って座っている間中、一年生の子とにらめっこ状態だったらしいです。何やってんだ。
退場するとき、一年生に「さらら!」と名前を呼ばれたけど、手を振るわけにも行かないし、と。まぁ、そうだよね(^^;
応援団で前に出たときや、何かで表彰されたとき、下級生が口々に名前を合唱していたそうです。
長女の陰に隠れて、身体だけでなく喋りも成績も顔の広さも(笑)、おとなしかった次女が、長女と離れて、下級生の面倒をみれるほどに逞しくなったんだなと、親として少し嬉しかった出来事でした。


式を終え、教室に戻るとサプライズが。
3学期に入ってから入院されていた担任の先生が、お見えになりました! まだ万全では無いとのことで、校長先生が付き添って教室に来られましたが、担任の先生の姿が見えた途端、教室の雰囲気が一変しました。担任の力って凄いですね。
先生が話し出されると、涙ぐむ子どもたちも。校長先生も声を詰まらせていらっしゃいました。
お二人とも、保護者の皆さんにはご迷惑を、と謝っておられましたが、子どもたちの雰囲気を見たら、この先生を担任にしてくださってありがとうございました、と逆に思いました。
素敵なサプライズでした。


帰り道、行きつけのレストランへ行こうとしたら、何と定休日。
忘れてた~(><)
急遽、違うところへ行きました。次女が幼稚園の時から時々ランチしに行くお店。
今日は夫をプラスして3人で。長女、ごめんね~(笑)。

20130319
これは前菜のプレート。

| 徒然 | 09:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

ニナデジ MIKA NINAGAWA×ヴァンドーム青山コラボネックレス

20130317

ニナデジ MIKA NINAGAWA × ヴァンドーム青山コラボネックレス。
フタの内側に40th anniversaryと書いてありましたが、私の40歳記念というわけでは無さそうです(そりゃそーだ)。
まぁ素材はオモチャのようなものですが、可愛かったのと実花さん好きなのとで、買いました。


蜷川実花さんの写真が使われてるのかな?
アクセサリのビビッドなモチーフのイメージと合った箱も素敵でした。

20130317

自宅用なのにリボンをかけてくださいました。
ちょっとした気遣いが嬉しいです。

一年間頑張ったご褒美に。
愛弟子や次女が合格・進学した記念に。
買った分、次年度も働くぞと頑張る決意をした物品証拠というか(笑)。

| 徒然 | 20:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

卒業おめでとう

昨日は、私が週1~2で講師としてお邪魔している学校の、卒業式でした。
非常勤講師ですので、卒業式だからと言って役割があるわけでもなく。音楽の授業でおとなしく歌唱指導だけしてれば良い、というものでしたが、どうしても今の1~3年生と一緒に歌いたくて。また、生徒指揮でも良いのですが、みんなのポテンシャルを発揮して欲しくて、私に卒業記念合唱の指揮をさせてくださいと無理なお願いをした次第です。
お聞き入れくださった先生方に、たいへん感謝しております。



さて。卒業された中3の皆さん。
言いたいことは、あんまりありません(笑)。
とにかく、ありがとう。

中3という締め括りの学年で、訳のわからん先生が担当になってしまって、ごめん。
年間通して、教科書そっちのけで色々無茶ぶりして、ごめん。
最後の授業で「ごめん」とは言ったけど、「ありがとう」を言い忘れていました。

難しいことも言ったし、お願いもたくさんしたし。
高いところの物を取ってくれとか、ギターの弦を替えてくれとか(笑)。
合唱の並び順を作ってと言われたり、これちょっと弾いてみてと焦らされたり、初心者に教えてといきなり言われたり、もっとアドリブ入れろと注文付けられたり……そんな人も居たと思います。
あと10分、もういいや、喋って終わるか、とピアノに寄り掛かって一緒に雑談した人も居るよね。


……並べて書くと、本当に酷いな(笑)。
「音楽って、何をしたっけ?」「さあ?」って言われる。絶対言われる(笑)。
遠慮なく忘れてください。


これは言わなかったけど、私が目指していたのは「音楽=教科書」じゃない、ということ。
で、こういうことは言ったと思うけど、難しい楽語などは興味あれば将来やるだろうから、今はいい。そのとき調べりゃ分かるんだから。
有名どころの歌は覚えて欲しいけど、それ以外は頑張って暗記して試験するようなものじゃない。
何かの歌が何長調、とか、どっちでもいい。譜面見りゃ♭付いてる、とか分かるでしょ。

とにかく、固定概念を捨てて欲しかった。
「日本音楽? 知らない。好きじゃない。」「歌、嫌い。」「楽器、出来ない。」とか、そういうのを捨てて欲しかったのです。
知らないから面白くない、じゃなくて、知らないけど様子を見てみる、という姿勢。音楽に限らず、大事ですよね。そんな形にならないものが、何となく心に残って、何か音楽を聴いたときに「いいな」と思ってくれたら、私はそれでとても嬉しく思います。
まぁ、一年間いろいろやった中で、何かひとつ気に入ってくれたりしたら、それは勿論嬉しいですけどね。

ドラムやエレキギターなどを入れた合奏。全員ギターでの合奏。箏演奏。
歌舞伎、現代歌舞伎、狂言、能。三味線、フルート、篠笛演奏などの鑑賞。
トルコのリズムを叩き、イタリア語でカンツォーネを歌った。サズ、カリンバ、カンカラ三線などの民族楽器にも触れた。
西洋音楽、日本音楽の拍の取り方などを比較。
編曲。allアドリブでの校歌のポップスアレンジ。

けっこう遊びましたな(笑)。バイクの話、体温計の話、引きこもりの話、この辺りは内緒ですよ(笑)。


皆さんが3年生で、本当に良かったと思います。
私が一年間踏ん張れたのは、皆さんが3年生として音楽室に来てくれたからです。
いつも優しく見守ってくれたお陰です……って、先生と生徒が逆やろ、それ!(笑)
皆さんが忘れても、私は一生忘れない、という気持ち悪いことをします。もし街で見掛けたら、ぜひ声を掛けてください。音楽の話題や相談に限らず、メールも歓迎です。特に、学校行きたくないとか辛いとかいう問題にはめっぽう強いです、言いましたが。恥ずかしいので恋愛相談はしないでください。遊びに来るときは事前連絡を下さい(笑)。←レッスン休みのときに来たやつおるやろ。

以上をもちまして、私からのはなむけの言葉とします。
見つけたら、拡散!(笑)

これからの皆さんの人生が素晴らしいものになりますように。
みんなめっちゃ好っきゃねん♪(リクエストに応えました)


高垣千枝。

| 徒然 | 10:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

ぐだぐだ

金~日曜日と、3連休を楽しみました。
以前は月1回くらいは3連休、と思っていましたが、今年度は全く休みがないまま1ヶ月、ということもたくさんありました。

職業上、「レッスンに出掛けない=お休み」ということはありません。演奏会前などは24時間臨戦態勢、たとえごはんを作って食べていても曲のことを考えるし、移動中に手があけば指を動かすし、寝ていてさえ夢の中で演奏している。。。
そうでなくても、●●さんをワンランク上に持っていくには、あの曲を演奏させてるけどコレをさせるためには? と常日頃から具体的なレッスン方法を考えているので……

まぁ、休みなんて、幻想ですけど(笑)。
逆に、休もうと思えばどれだけでも休める! 「休み=サボり」になっちゃいますけど(笑)

自分次第だなんて、怖い仕事を択んだものです。
自分に物凄く甘い私が、やって行けてるのが不思議です。


というわけで、今年度、「休みが無い=練習や勉強の時間が無い」ことが多く、これは相当、まずい状況でした(><)
確実に演奏技能が落ちた!
新曲が進められない!
考えると、きりがありません。

さすがに秋は演奏会ラッシュで、やらざるを得ない状況だったものの……基本的な練習時間が全く足りず、曲をさらう時間も無く、物凄く焦りました。
焦った末、「学校の空き時間に練習すりゃいーんやーん♪」ということにしました。時間給なので全く問題ないです!(多分) ぶっちゃけ時給も私の正規のフルートレッスン料の半分以下だし(そういうこと言うな)、空いた時間に補填させて頂いてやっと何とかかと。
昼休みと休み時間にはグランドピアノとフルートを、授業時間になったら鳴らないアップライトをミュートして使いました。シンセサイザーの音を小さくして使ったりもしました。こっそり。

言い訳すると(!)、ピアノが弾けないと、子どもたちの歌に伴奏を付けてあげられない事情もあるのです! 教科書の曲ならいいけど、そうでない合唱曲で、伴奏を弾きながら、ピンチになったパートを弾いてあげないといけない。頭の中とピアノが、繋がってる必要がありました。


お陰でこの3月、いい感じで今年度当初に戻りつつあります。
ピアノのお陰で指が戻ってきたのが大きいように感じます。
頭を使うことでカバーできることもありますが、やはり実技は動いてなんぼ! 言い訳する前にやれることをやれ、っちゅーことです。
更に今年は、仕事の合間に事務仕事をするのを止めました。とにかくピアノなり篠笛なりフルートなり、練習する。事務は夜中でもいいですもん、音出さなくていいから。
そして、音を出さなくて済む呼吸練習も、まとめてこの時間に。歳を取ると心肺機能が衰えてきますから……。何歳まで現役で演奏できるか分かりませんが、私の場合は案外この心肺機能がネックな気がしてきました。

そんな当たり前のことにいまさら気付いた今年度。
成長できたかな?



たまにはこんな、グダグダな記事も、如何でしょうか……。

20130311

とりあえず、今日はレッスンが夜だけだったので、パンを焼いてみました。
リフレッシュ!♪

| 徒然 | 12:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

今日は丸ごと、宝物。

今年度の中学校勤務が全て終わりました。
あとは、卒業式の予行と本番の、卒業記念合唱を一回ずつ指揮するだけです。
これ、ムリを言って、振らせてもらえることになりました♪ あのメンバーで歌えることは、もう無いんだから。最後、一年分成長した子どもたちと歌えるなら、もう父兄席や生徒席からの参加でも、地べたに体育座りでも何でもいい(笑)。

この1年間撒いた種を「卒業式での歌唱」という形で収穫できるのは、音楽科にとって非常に励みになり、有り難いことです。私自身の力は小さいですが、多少なり関与できたかもしれないことを嬉しく思います。


今日は最後の仕上げの体育館練習をしました。いい感じに一歩前進……むしろ、ホップ、ステップ、ジャンプのジャンプ部分で、素晴らしい合唱になりました。ピアノも巧くなった! 歌に気合が入るとピアノも遣り甲斐が出てくる。ピアノが巧くなると歌が乗ってくる。相乗効果なんです。

「合唱」ってどうしても、声が出て強弱が付けばいい、と思われてしまいます。
指揮は振ればいい。ピアノはテンポがキープできればいい。
……違います。
ピアノが巧ければ巧いほど、歌が乗ってきます。歌が巧ければピアノも感情移入できます。指揮者によって音が変わります。


20年前、新米だった頃は、私は本当に合唱指導がヘタでした。先生を辞めてからも、ずっとコンプレックスでした。
学生時代の指揮の先生にお伺いしたら、
「あなたが勉強してきたことを、そのまますればいいんですよ」
とのお言葉を頂戴しました(過去ログ参照)。


果たして今回。合唱の仕上がりから自分で評価してみるに、まぁ成長できたかな? と思います。
過去の反省から、いろんなテクニックを詰め込んだ自分なりの指導法が確立し、それを試した結果ですから、どう転んでも勉強になるし、満足は満足ですが。
嬉しいことに、演奏家としてやってきた私自身の音楽性の高まりも確認できました。

(ただし、自分でこれ以上感知できない部分もあるはずなので、それが分からないもどかしさも感じます。普段の指導で、これをやっておくべきだった、という反省も勿論あります。)


それにしてもよく生徒たちが付いて来てくれたなと。
冒頭8小節だけでも、かなりの数の注文をしました。
でも、何といっても一番素晴らしいなと思ったのは、みんなの顔がニコニコしてるとこです。歌えば歌うほど、ニコニコして、声が出てくる。指導者冥利に尽きます。



来年度も勤務なのかどうかは、分からないです。
歌唱練習のあとは一年生の音楽の授業だったので、子どもたちに「来年は分からないから」と言って、一応お別れしてきました。
今日はラストということで、みんなでおしゃべりして来ました。新曲も歌ったし、即興合奏(子どもたちが打楽器、次にリコーダーに持ち替えて、私がピアノ)もしたけど。
4月も打楽器アンサンブルから入ったから、みんなで「懐かしいなぁ~」「あの時、あれもやったね」と話も弾みながら。
あのときと違うのは、全員が迷うことなく自分の楽器を選び、即興演奏を楽しんで、アドリブも飛び出して、ばっちり曲にすることが出来たこと! みんな、良い笑顔でした。


私が一年間、どの学年でも目指してきたこと、
「音楽を楽しむ」。
そのために、
・ 暗記のための音楽授業はしない
・ 将来、気軽に音楽を楽しめる人になって欲しい
・ 知らないからつまらない、と知らない音楽を敬遠しないで欲しい
・ 音楽に固定概念は要らない
・ 自分なりの想像を!
とまぁ、いくつかの自戒や願いを込めたわけですが、何とか達成できたのかな? という気がします。
高校で選択音楽を取らない限り、音楽授業は中学校でラストになるわけです。「良い思い出」とまでは希望しませんが、「音楽の授業で、へんな先生が居たお陰で、現代音楽とか抵抗ないんだ」「昔は興味なかったのに、歌舞伎なんか観に通ってるよ」なんて言ってくれる子が一人でも出てきたら嬉しいなぁ~。期待しすぎかな(笑)。


明日・明後日・明々後日は3連休!
やっと掃除できます!(ぁ

| 徒然 | 00:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |