現代音楽
きっかけは「デジタルバード組曲」でした。しっくり来たので、次にマリンバ協奏曲である「バード・リズミクス」へ。
A.ジョリヴェが自作の音階で作曲した「リノスの歌」、それと20年ほど前に出会った打楽器アンサンブル(「アフロ・ブルー」。今は廃盤)が、私の現代曲好きの根底にあるのだと思いますが、更に楽しめるようになったのは、篠笛を始めたことが大きい気がします。
西洋音楽を勉強する際、ハーモニー、リズム、メロディという音楽の三要素を習いますが、邦楽にはまず決まったハーモニー(和音)というものがありません。メロディやリズムすらもはっきりしないことがあります。
そのせいで苦労しましたが、これは言葉や動きだと思うと、急に「理解しなければ」という思いから解き放たれて、自由に演奏できるようになった覚えがあります。
「理解」を手放せば、楽しめるのは現代音楽も同じように思います。勿論、「理解」は在りますが、入口はただ音の鳴るのを楽しめば良いのです。
吹奏楽コンクール、アンサンブルコンクールなどを見ていても、高校生が楽しそうに表現していますし、その曲が好きだと言う子もたくさん居ます。
日本人がある年齢になって邦楽を聴いて「いいな」と思うように、現代人の私達には、現代の音楽を聴いて「いいな」と思う要素があるのかも……と考えるのも趣深い気がします。
| 徒然 | 00:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑