フルートの教材

■初心者の方
フルート教本 加藤克郎先生著
→ 特に最初は、順番通りにしません。
アルテス初級教本 堀井恵先生編
アルテス教本1、2上下 堀井恵先生編
加藤先生のフルート教本かアルテスの初級かは、生徒さんの年齢や音楽経験で選びます。
これに副読本として曲集を一冊。身近な曲を楽しめるように配慮しています。
他、やってみたい曲があれば任意の曲集、またはコピー譜を使用します。
■初級~中級者の方
ケーラーop.33
ガリボルディ Mignonnes Etudes
タファネル・ゴーベール 日課大練習
ソノリテ
アンデルセン など。
楽器店やカルチャーでのレッスン時間は短いので、ソノリテの中から1つか2つ、タファネル・ゴーベールも抜粋で行います。
ソノリテはロングトーンという扱いではなく、その音に対する息の使い方を身体で覚えるものとしています。
音階練習も単なる指の運動でなく、リズムを養う(アウフタクトの感覚)、ソノリテの延長、調の感覚を掴むなどを目的としています。
簡単な曲集も併用して、楽しく音楽性を養えるようにもしています。
このレベルまで来ると、自分でブレスの位置が工夫できるようになります。アウフタクト、フレージングが感覚的に身に付く、という感じでしょうか。
■中~上級者の方
中級のものに加えて、
24Caprices Etudes など。
同じ中級者でも、指が動く、音色が良い、音程が良いなど長所が違うので、線引きできません。
生徒さんごとに、特性に合ったものを選んでいます。
ここまで来ると曲のほうもかなりこなせるようになっているので、本格的なフランスものやバロックをやってみたりします。
特にバロックは、テレマンの「12のファンタジー」でフレージング、当時のトリルやアーティキュレーションなどを学びます。中級者の感覚的なものに加えて、理論的にも簡単に説明できるように。
これがこなせるようになると、あらゆる曲に応用がききます。
並べてみると、案外きっちりやってんなと自分で思いました……(笑)。
でも、生徒さんの感覚からすると、大変なことをしている実感は無いと思います。「難しい! 遣り甲斐がある!」という方にはきっちり要求すべきところはしていますが、他の方は気付かないうちに高度なことをしているように、心掛けています。
習いはじめて2年の小学生が、アルルの女のメヌエットやヘンデルのソナタ、バッハのパルティータなどを簡単に吹けるようになってたりします。私がビックリします。
また、他の教室から移ってこられた方や独学で吹かれていた方、吹奏楽で無理な練習をしていた人などは癖が付いているので、構え方や楽譜の読み方、息の使い方などを気長に指摘することにしています。
とか書くと、上級者しか来ちゃいけない教室なのでは……と、よく誤解されてたりしますが。
よくあるのは、
「音が出ない、ドレミが吹けないから、できるようになってから通う」
と仰るパターン。
フルートに限らず、篠笛、オカリナもですが、むしろ音を出す前に来て頂きたい!
音が出てからだと、間違った癖(今後の上達に差し障るような…)が付いていて、結局教室で1から、どころか、マイナスから、ということもあります。それでいいって人はそれでいいんですが、同じ趣味の時間を費やすなら、効率よく上手になったほうが楽しいと思います。
指使いも、ひとりでは時間が掛かることも、教室へ来れば1レッスンで1曲吹けるようになります。
教本は、正直に最初から見ていてはダメなんです!!(よほど良いもの以外は。音楽のできる先生が作成されているので、趣味ではじめようとされる初心者からの視点が、少し欠けていることが多いのです)
下は幼稚園、上は80歳代、フルート・オカリナ・篠笛でない他の楽器の方もコンクールなどのために来られます。
お気軽にお声掛けください。
吹奏楽のフルートクリニックも承っております。1回のレッスンで音色・音量が変わりますが、根本的な改善のためには定期レッスンがオススメです。ご相談ください。
(音高受験生は、なるべく早めに来てください。状況により、癖を取るだけでは間に合わないことがあります。)
※なお、無料レッスンはしておりません。上記のとおり、1回のレッスンでかなりのことを吸収していただける筈なので、見学・相談程度に留めさせて頂いています。
| 徒然 | 10:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑