中部大学の武田先生のブログを参照してみるのも、ひとつの安心材料になるかも……
http://takedanet.com/携帯などで、リンク先へ飛べない方は、「武田 中部大学」などで検索すると出ます。
武田先生は「原発反対ではないけど、現在の管理状況では原発は容認できない」というスタンスの方だと私は認識しています。
単に数字を持ち出して「安全」と言う所謂「安全デマ」でなく、倫理的、医学的見地にも立って総合的にアドバイスをされています。
最近のエントリーから、それを端的に表したような最近の文章を貼り付け……
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読者の方で「放射線は本当に危険か」と迷っておられる人が多いのですが、
1) 強い人は大丈夫、
2) 弱い人は危ない、
3) 確率で起こる、
ということを知って、後はご自分で判断してください。
その点で、政府の要人や知事(いずれも50才以上の男性)が放射線に汚染された食材を食べて「平気です」と言っているのを見ると、無性に怒りがこみ上げてきます.
違うだろう!
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数値が同じでも感受性が人によって違うので、心配な方は防御して、大丈夫と思う人は別にいいだろう、と言っています。
社会学の一研究で、「風評というのは、情報をきちんと与えられないから起こる。不安だから過剰に反応してしまうのは人間の防衛本能」という報告があります。
パニックになるからと情報にフタをすると、風評が出ます。
もうひとつ、武田先生のブログから。
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「本当の意味で低い放射線は全く問題がない」と考えておられる研究者の方.もう一つは「1万人に50人ぐらいのガン患者はでるが、それは問題では無い」と評価している先生です。
1万人に50人ぐらいのガンは仕方が無いというのはその人の感覚ですから、データそのものの違いではありません。わたくしは、1万人に50人の患者さんといいますと、日本人1億人ではガンの発生が50万人になるので、交通事故死の100倍になり、これでは危険という感覚です。
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人間は数字だけで生きていないので、それを見て大丈夫と思うか危険と思うか、その人の危機管理の度合いによって変わってきます。
ちなみに武田先生は、「自分としては基準値を上げても大丈夫だと思うが、世界基準がこうである以上、これを基準にする」という見地に立っておられます。
そこで、危険性を回避するに越したことは無いので、考えられる策をその時々で提案されてきました。
参考にするかしないかも、家族構成や環境次第ということです。
年寄り夫婦二人とかなら大丈夫だろうし、赤ちゃんや妊婦が居たらちょっとでも危険は避けたいし、子供が居たら守りたいと思うのは、当然のことだと思います。
ちなみに武田先生って、けっこうトンデモな人であるってことも付け足しておきます…いい意味で(^^;
・ 地球温暖化と世界が騒いでいる真っ只中で、「温暖化してない!」と言い切った、当時日本で唯一の科学者だった。
・ CO2の原因と考えられている森林伐採。割り箸が問題視され、マイ箸が普及したとき、「割り箸、どんどんやりなさい」と言った男。
・ リサイクルせずに可燃ごみと一緒に燃やせ。とも言った。
他にもびっくりする発言をされていますが……
データなんてもんはどうとでも取れるので、ある意味正しいことも証明されてきたようです。
地球は温暖化していない、という考え方も今や認められてきました。
割り箸も、日本の木をちゃんと間伐しろってことのようです。これはしたほうがいい。
トンデモついでに、温暖化って。温暖化してるからCO2が出てきたのか、地球内部が熱せられてCO2が出てきたから大気も温暖化なのか、っていう問題もあるようです。これは武田先生とは関係ない話だけど。
それにしても、ちゃんと危ないことは危ない、こういう手がありますよ、と言ってくれる人の話なら、「これは大丈夫です」という発言も信じられる人が多いのではないでしょうか。
いろいろ気になっている方は、バックナンバーも読んでみてください。