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多事奏論

姫路出身、長岡在住のフルート・篠笛奏者によるblog。フルート・篠笛教室もやってます。お気軽にお問い合わせください。ブログ内の画像はクリックすると拡大版が見られます♪

2010年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年07月

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「習うこと」と「自主性」

習っていることと上手なことは、決してイコールではありません。
個人のセンスというものはありますが、やはり自分で練習してみてのこと……
例えば私の教室でも、きちんと練習してくる学生は、その分上手になっています。

でも、「とりあえず教室に来て、週1回でも音を出してみる」というマイペースな大人の方も、少しずつですが上手になっています。
大人の場合は理解力があるので、「このように取ると良い」というポイントを毎週来られる中で学んでいかれるからです。

ただ、残念ながら音色に関してまで理解を積んでおられるかというと、少数派になってきます。
吹けば音がしてしまうから、音量や見せ掛けの音に満足してしまい、良し悪しにまで気を配ることを忘れるのです。
その点は「とりあえず押せば・叩けば音が出る」ピアノや打楽器に比べると、多少はマシな気がしますが……


上達しにくいパターンとしては……
このように練習してください、とこちらで上達の近道を示しても、自分の道を行ってしまう人。
せっかく習いに来られているのですから、最短距離で楽に学んで欲しい箇所も多いのですが、それが難しい方も中にはいらっしゃいます。
自主性は大事ですが、自己流とは違います。

「やりたいようにやるのも趣味の醍醐味だから、講師は見守るだけだよね」と仲間内で話が出るほどなので、全国的に見れば少なくないパターンかもしれませんが(笑)
受講料を払っているからには、プロのやり方を吸収したほうがオトクだと思うんですよね。

習い始めの小学生がぐんぐん上達するのは、発達途上の時期でもあるし、ちゃんと練習しているからということもありますが、素直な部分が多くて、こちらの言うように進めてくれるから、ということもあります。
大人の方も、音楽に限らずお花やお茶などの習い事や、仕事上での専門分野を修めた方は、学ぶコツを知っていらっしゃるように思います。

そういう方のレッスンをしたあとは、私自身も捉われてないか、新しいやり方はないか、また、自分が習っているときにアレコレ自己流に解釈していないかと、すごく考えます。
教えることも勉強だなと思うのは、こういう時が多いです。

| 徒然 | 17:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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エリキャベツ

次女がフルートでロッシーニの曲を吹き始めたら、ひょっこり出てきたエリちゃん。
次女に、
「フルートの音で出てきたら、連れて行かれちゃうよ」
と言われてた(笑)

キャベツを切ってたパパに「キャベツ要る?」と聞かれて、「要る~」と言ったものの、微妙な場所でもらってしまい、後ろに滑っていったのを……


20100626

次女がキャッチしました( ̄∀ ̄)

| うちの子たち | 14:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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お月さまの歌

お月さまいくつ。
十三 七つ。
まだ年や若いな。


この歌、ご存知ですか?
「お月さまいくつ」という歌です。昔はよく歌われていましたが、最近はどうなんでしょう。かつてはおじいちゃん、おばあちゃんが孫に聞かせていたレパートリーに入っていたものですが、核家族化が進んで、それも難しくなってきたのでしょうか。
今のお父さん・お母さん世代でも、こういった童謡や唱歌の類をあまり知らない人が増えています。
その子ども世代になると、「桃太郎」「一寸法師」という歌を知らない子がほとんどになってきています。

さて、冒頭の歌。北原白秋の詩によります。


お月(つき)さまいくつ。
十三(じふさん)七(なな)つ。
まだ年(とし)や若(わか)いな。
あの子(こ)を産(う)んで、
この子(こ)を産(う)んで、
だアれに抱(だ)かしよ。
お万(まん)に抱(だ)かしよ。
お万(まん)は何処(どこ)へ往(い)た。
油(あぶら)買(か)ひに茶(ちや)買(か)ひに。
油屋(あぶらや)の縁(えん)で、
氷(こほり)が張(は)つて、
油(あぶら)一升(しよう)こぼした。
その油(あぶら)どうした。
太郎(たろう)どんの犬(いぬ)と
次郎(じらう)どんの犬(いぬ)と、
みんな嘗(な)めてしまつた。
その犬(いぬ)どうした。
太鼓(たいこ)に張(は)つて、
あつちの方(はう)でもどんどんどん。
こつちの方(はう)でもどんどんどん。


子守唄もそうですが、歌われるうちにメロディや歌詞が変化していきます。他の地域へ伝わっていくうちに、合っているところがほとんど無い状態になることもあります。
私の祖母が歌っていたのは、こうでした。


お月さん 歳なんぼ。
十三 七つ。


関西弁になっています(笑)
メロディも、関西の抑揚でした。
調べて見ると、他の地域でもそういう現象が起こっています。

越後では。


ののさまどつち。
いばらのかげで、ねんねを抱いて、
花つんでござれ。


全く違いますね。
伝言ゲームのようです。
そういえば、ねんねんころりよ おころりよ、の「江戸子守唄」も、他の地域に行けば似たような、似てるような子守唄に変化しています。どこが発祥で何の歌と合体したか、など、調べてみるのも面白そうですね。
学生の皆さん、夏の課題に如何でしょうか(笑)
調べたら是非教えてください!


教室用の曲集で「お月さまいくつ」を編集していたところ、ちょっと疑問に思ったので調べてみました。
詳しくは、1987(昭和62)発行「日本の名随筆58 月」(作品社/刊)に。

| 徒然 | 14:36 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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フルート講習会

フルート講習会をしてきました、@新大附属長岡中学校吹奏楽部。
この日は次女がサマースクールでお泊り、パパは出張。部活が終わってから長女を拾って帰っても、誰も待たせることなくうまく行く日でした。
そういうわけで、急に決定・お邪魔してごめんなさい(^^;

講習会はコンクール曲を中心に。
低音の豊かさ、高音の伸びがもう少し欲しいのと、フレーズの解釈が違っていたりとまだ課題はありますが……概ね満足の出来です。1ヶ月あればもっと上手になる! 特に3年生の音が大きくなっていて、良かったと思いました。
2年生は、勉強しようという態度が前向きに出ていて、これからが楽しみです。コンクールメンバー目指して、ぜひ頑張って欲しいです。
全体的に、ひとつ指示を出したあとの返事が素晴らしかった。こういう学校は伸びますね! 中には「意味が無い」という子も居るかと思いますが(私もそう思う学生でした)、必ずプラスになります。続けて欲しい伝統です。

そんなこんなで、今回は時間が足りなかった!
曲が最後まで見れませんでした。
急ぎすぎて、しっかりと覚えてもらうまでに達しなかったように思います。
フレージングを細かく解説する時間も欲しかった。取り方で休符やブレスを取るのが楽になるので。


それにしても、吸収しようとする子には、教えてて楽しいですね。疲れを感じません。
難しいことも要求しましたが、少しでもプラスになれば、嬉しいです。

| ♪楽器・演奏・教室 | 23:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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小沢健二 ひふみよ コンサートツアー

20100615-2

行って参りました、ひふみよ!!
6月15日、新潟会場に参加。

20100615-1
 ▲りゅーとぴあの一角を歩道橋から眺む。


何故か去年頃から再びオザケン熱が上がってきていた私……「オザケンはもう日本のミュージックシーンには帰らないらしい」と聞いて、CDとYouTubeでひたすら視聴するのみ、でしたが……

なんと、13年ぶりにあの小沢健二がコンサートツアーを行う! と聞いて!
先行予約をしました! 見事に当たって嬉しかった!! 初、生オザケン♪♪

ネットを通じて知り合った方々と、会館前ではじめてお会いするのにもドキドキ。。。
現地到着してメールしたら、なんとグッズ販売の列の前から3番目に集団が!!
お陰でグッズも売り切れる心配なく、しっかりと買うことができました。
私はTシャツ(日光のブルーの)と、書籍「うさぎ!」3巻セットと「企業的な社会、セラピー的な社会」を買いました。


お買い物のあとは、開演まで時間があるので腹ごしらえ。
県民会館脇の喫茶店「茶蔵」でお食事。。。
せっかく新潟市に来たので、初「タレカツ丼」と、初「越後ビール」♪
ビール1本はちょっと多いので、秋田から来た方に1杯助けてもらった。新潟の想い出になったかな(笑)

20100615-3


コンサートは……ただただ、良かった!!!
いよいよ始まるとき、はじまって歌声が聞こえたとき、スポットライトに姿が浮かび上がったとき、ステージ全体が明るくなった時などなど、ひたすら感動!!!

ツアー最初の会場に参加した方からは、「MCが朗読だった」とか「緊張しているのか笑顔があまり無かった」とか聞いていたのに、新潟ではたくさん喋ってくれたし、会場とも遣り取りがあったし、笑いも取ってたし、凄く良かったです!
私的には「(歌詞を)間違えたぁ!」と間奏の時に言ってたのがツボでした。

そのほかにも感想はいろいろあるけど……昼頃に長岡駅に入ったのと、最終新幹線で長岡駅に入ったところが繋がってしまって、本当にコンサートに行ったのか、夢のような気分になってしまいました。
感動が深すぎて、言葉にならないというのは、まさにこんな感じ!?


ひとつだけ、音楽をしている者の観点から……
朗読の間、バックで演奏されていた音楽は13拍子、とのことでしたが、5拍子は3+2、7拍子は3+4なので、普通に6+7=13かと思ったら!
「ひ、ふ、ひ、ふ、み、よ」の掛け声を全部足したら、13じゃないですか!!
13年ぶりのツアー、全国13箇所のツアー、13拍子の音楽、掛け声も足したら13。さすが、深いなあ!!

| 徒然 | 23:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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縺れた謎が解ける

「ホ・オポノポノ」という言葉を聞いたことがありますか?

「ホ・オポノポノ(Ho’oponopono)」は、ハワイに伝わる癒しの方法で、「自らが全責任を負う」という思想に則っています。
あらゆる経験は、その人の人生に存在するが故に、その人の責任が伴う。万物は人間の内面からの投影として存在するのだから、問題は外部世界の現実にあるのではなく、我々自身にある。現実を変えるためには、我々はまず自らを変えねばならない、と説かれています。

物凄く簡単に説明してみますと……
生活していると、理不尽なこともあるし、自分ではそれはどうしようもないと思うことも、多々あると思います。
そういう時に周囲のせいにするのでなく、その原因も自分の内面を投影したものなので、自分の内面をまず理解し、癒しなさい、というものらしいです。すると周囲も変わるよ、とのことです。


私はこれを知ったときに、楽器の演奏も同じだと思いました。
よく、演奏には自分が出る、と言われますが、技術や感情でなくて、その人の持っている素の心や身体も全て現れるんですね。
機能的な話に限っても、演奏するに最適な状態に置くと、格段に音が変わる。
フルートならば、身体の余分な力を抜く、喉をあける、口の中をあける、楽器の持ち方を正しくする、などなど。

同じ楽器を違う人が吹けば、音色が変わるわけですよ。テクニックの差もあるけど、同じようなテクニックの人が吹いても違ってくる。
最終的に音色を決めるのは演奏者であり、楽器では無いんですね。

今日、東京楽竹団の橘 政愛先生にお伺いした話ですが、打楽器でも、例えば手で演奏するのならば、手の形が違うと音も違う。身体の大きさによっても違う。
このお話を伺ったとき、フルートのこともつながりました。

そして夜、友人から「ホ・オポノポノ」の話を聞き、これも繋がった……。
なるほどなぁ、と。

更に、あるフルーティストの言ですが……音楽を勉強したり、習うにあたって、ただテクニックを習うだけでなくて、例えば先生が演奏したら、何故そういう演奏になるのか、どういう気持ちで演奏すればそうなるのか、考えて理解することも大切だと。
そうすると、ただ真似をするのでなく、心から理解する助けになりますね。だから、どうしても分からないとき、自分の考えにどうしてもそぐわないときは、疑問を出しても構わない。
でもまぁこれは音楽に限らず、「ディスカッションして高め合う」という姿勢はグローバルな働きかけですから……いまの日本で受け入れられる考えかどうかは分かりませんけどね(笑)


この頃は色々繋がることが多くて、新しいことを知ったとき、聞いたときは、なかなか面白い体験をしています。
このときのためのアレだったのか! って。

| 徒然 | 01:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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