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多事奏論

姫路出身、長岡在住のフルート・篠笛奏者によるblog。フルート・篠笛教室もやってます。お気軽にお問い合わせください。ブログ内の画像はクリックすると拡大版が見られます♪

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たまには話をしようよ、の巻

永らく(長らく)ここのブログを「告知用掲示板か!」という程度にしか使ってこなかったので、忙しさの合間にふっと出現したエアポケットのように、珍しくちゃんと書いてみようと思いました。
たぶん音楽の話でも何でもないので、長文の苦手なかた、お時間のない方は、「イイネ」だけポチっとしてブラウザを閉じていただくがよかろうと思います。
って、エアポケットか。普段の低空飛行から更に落ちたということで、これは墜落なのか。

よく、「どん底まで落ちたら、あとは上がるだけ」と言いますね。
しかし実際は、「まだ底があった…」というのが現代人の生活ではないでしょうか。底だと思っても底だったりしない。衣服がまだある。屋根がまだある。だからまだ底じゃなく、まだ上がれない。

心身ともに、あるいはどちらかが辛くて、低空飛行どころか穴を掘ってどんどん地底へ行っている人が、周囲に何人かおります。手を差し伸べても届かないし、なにより本人はツルハシでもって穴を掘りつづけているから、私の手に気付きもしない。健康な人から見ると、「気付く気がない」と思われる事態であります。
でも実際は、水中で溺れる人に似ているのであって、決して無視しているわけではないのです。
思わぬタイミングで水中に捉われると、上下が分からなくなるそうです。
上に行って空気を吸いたい、と思って上を目指しているはずが、実際は底のほうを目指していたりするそうです。そうして、溺れる。立てば解決するようなお風呂でも、同様の事故が起こり得ます。

人間、誰しも「落ちよう」と思って落ちているのではなく、思わぬタイミングで《落とされる》。

そういった意味では、私は逆に仕事が順風満帆である、と言える。ただ、思わぬタイミングで、空中に放り上げられたことで、気持ちが地上に置き去りになっている。
昨年はあまりの時間の無さに、夏頃にはもう「仕事を減らす」と決心していたのです。
辞める旨を秋に伝え、黙りに黙って、ついに年度末、「一ヵ所辞めるんです♪ だからレッスン時間も確保できます♪」と嬉しそうに生徒さんにお伝えした、その2時間後。そしてその日のうちに。2ヶ所、増えることが決まりました。
差し引き、1増。
なんでやねん!

このように相変わらずというか、ここ数年のうちで一番忙しくしており、逆に体力は生きてきた中で最低で、既に酸素マスクが欲しい状況です。エアポケットどころかエンジン不備。
気付けば心配で心拍数が上がっていたりします。
そんな時は、演奏で培ってきた技術の出番です。
首や手首など、脈のあるところで、トン……トン……トン……と、安静時の脈拍のリズムを、指先で打ってやるのです。するとあら不思議、身体が「このリズムは……安静時!」と思ってくれて、心拍も収まってきます。
ついでに呼吸もゆっくりに。お腹の底から。
山に登るとき、笛を吹きっぱなしの時は息切れしないのです。吹かなくなった途端にハァハァします。だから長く時間を掛けて吐く。

備えあれば憂いなし、の言葉どおり、対処法を持っておくと、慌てることが少なくなります。
これもやっぱり、演奏も同じだなぁ、と思います。
私がカンフル剤を持っているので、「できません!」と飛び込んできた生徒さんに、ぷすっと刺してあげることができます。
私の仕事は、この薬の種類をたくさん開発すること。
だから生徒の皆さん、或いは、習い事をしているかたは、「何となく不調な気がします」ではなく、「ここが辛い」「完全に健康」など、具体的な意見を持ってレッスンに臨むのが良いと思います。


しかしまぁ、地に足がついてなくてもダメ、地中に潜り込んでいてもダメ、なんて、どうしてこうも人間は難しいのだろうと思う今日この頃。
仕事行きたくない、でも仕事に行かないとお金が無くて困る。お金が無いときは苦しくて、「なにか仕事が無いか」と焦って探し、仕事が忙しくなると「お金より心身の健康」。
仕事の合間に余暇をきちんと取って、趣味を楽しむ。これがやっぱり正解なんでしょうかね。
かつて私がレッスンに行っていた楽器店の店長さんの言葉を、よく覚えています。
楽器の値段を見て、どれを買うか悩んでいたお客さんに、店長が、
「いちばん高いやつを買うんだよ。趣味にはお金をかけないとダメ」
と言いました。
聞いたときは、「とは言っても、そこまでは…」と思いましたが、今は「なるほどな!」と思います。
皆さんは、どういう感想を持たれますでしょうか?

| 徒然 | 18:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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2023年の発表会

今年の発表会は6月25日(日)に行います。
フルート、篠笛、リコーダー合同で、「お楽しみ会」的に、いろいろ演奏できたら、と思っています♪
会場は、新潟県立歴史博物館 講堂(長岡市)。

いつもなら、ガツーンとした曲で1年間の練習の成果を発表していますが、
今年は、それも良し、いつもならやらない曲をやっても良し、音源使っても良し……と、生徒さんのアイデア次第でいくらでも拡げていただけるようにしました。
…しました、って言っても、私は「自由にやってくださいー」と号令かけるだけなんですが。
初めてのタイプの呼び掛けなので、どうなりますことやら(笑)。

観覧はご自由です。もちろん無料です。
会場の規約で、生花は持ち込めませんので、ご了承ください。

| 徒然 | 19:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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2023年春の新講座(フルート)

たかがき音楽教室、フルート科では、今春より「アンサンブルコース」を開講いたします!

おひとりで来て、
 1.講師ふたりに挟まれてフルートトリオ♪
 2.フルートデュエット&ピアノ♪
を楽しみながら上達することができます。

お友達とお二人で来られれば、フルートカルテットもできます!

簡単な曲が吹けるレベルから、チャレンジ可能です。ということで!

新規開講キャンペーン

3月~6月までの間は、

1レッスン40分 5000円


お友達とお二人での受講で、

おひとり4000円


で学んでいただけます。
お申し込み/お問い合わせは、ページ右上あたりの「お問い合わせフォーム」から、お気軽に!

| 徒然 | 20:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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フルート三昧♪

卒業式を終えて東京から帰って来たと思ったら、休む間もなく新潟市で楽団の練習。
更に次の日は、十日町市の中学校で、フルート演奏会でした。
音楽の先生が伴奏をしてくださいました。
せっかくなので、娘も連れて行く。



ピアノとフルートの2人で5曲。
最後の2曲は娘も入れて、フルートデュエット&ピアノの編成で行いました。
生徒さんたちの鑑賞態度がとても素晴らしかったです。とても真剣に聴いてくれているのが分かりました。
同じ曲をいろんな会場で演奏しますが、その時の吹き方は、その時の会場だけのもの。生徒さんたちの雰囲気が私の演奏を変えます。
華やかな曲を「良かった」と言ってくれることは多いと思いますが、「渋いな!」「そこ!?」という曲を「良かった」と言ってもらえることは、演奏者冥利に尽きます。こういう話はしていないけれども、ちゃんと渋いところを感想カードに書いてくれていた人が多くて、「よく聴いてたな~」と改めて思いました。

ま、何を隠そう、昨年末に1ヶ月だけ、音楽の授業をしに行っていたんです、この学校へ。
最後の日が大雪で出勤できなくて、そのままサヨナラという何とも締まりのないラストでした(^^;
この度、音楽の先生をはじめとする学校のご配慮で、演奏会をさせていただくこととなり、生徒たちと再会できました。これでやっと終われた気がします。
1年生さんからは思いがけず、メッセージをいただきました。1ヶ月しか教えてないのに、ほんとにいい子たち……。
いちばん手前のです。あ、有志から手作りの栞もいただきました!



今年度の授業終わりに頂いたメッセージたち。
長岡О中学校3年生、長岡K小学校6-1&6学年、長岡T小学校6-3、そして十日町市G中学校1年生。
ありがとう~~!


で、翌日。
堀井惠師匠門下の発表会でした。
実は卒業式を終えて帰って来た時点で、喉のリンパ腺がスーパーボール(大)くらい腫れてしまいました。
熱さえ出なければ勝ちだと思っているので、これ以上疲れを溜めないように、仕事の無いときは安静に過ごし、なんとかこの日を迎えました。
いや、練習してないし!(時間が全くない!)
着るものだけ辛うじて決めて、一発勝負に出ましたよ(笑)。



娘に「怖い」と言われた(笑)。
よく見ると、喉の下が腫れてますね。向こう側の喉はもうちょっと腫れています。

千本ノックのようなラッシュでした。
学校演奏はね、疲れるw 音楽ホールだったらそんなに無理はしませんが、響きの期待できない音楽室に満席だと、息をしっかり入れて、技術も使わないと、響きがほんとに残らないのです。めっちゃ吹いたわ。
翌日の発表会、さすがに3楽章で体力が尽きました。
加齢って、こういうところでも感じますね! 
これ以上は衰えないよう、3日連続くらいの演奏に耐えられる体力作りもしなければと思いました。

| 徒然 | 16:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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卒業式でした

過日、娘が大学を卒業してきました。
卒業式はオーケストラによって開会され、4年前の入学時を思い出しました。
あの時、娘が酷いホームシックを患うとは思わなかったし、
翌年から疫病(COVID-19)が世界で猛威を振るうなんて思いもしなかったし、
4年間は一瞬のようで、でも振り返ると盛りだくさんで4年間以上に濃かった気もするし、
何とも言い表せない気持ちを持ちながら、演奏を聴きました。



ほんとに。
リアルに周りに居た皆さんはご存知だと思うけれど。ホームシックだったらしいんです。
入学式で態度がおかしかったんですよ。何をふてくされてるんだと、私は立腹して放置してきました。後から聞くと、その時から不安だったそうです。
私が最後に買ってあげたコートと時計が手放せなかったとか。健康診断で痩せすぎ判定を受けたとか。後から「なんじゃそれ」と思う話がうじゃうじゃと。
疫病で休校となり、春休みが伸びたときは、嬉々として家に居ましたからね……
それが4年生になって、学校が楽しい、と。聞いたときは嬉しかったですが、もう卒業でした。コロナが無ければもっと楽しめたのかな。

でも、いまはコロナによる制限が唯一の現実なのだから、いろいろと行事を行ってきた私たちが「今の学生はかわいそうだ」というのは、違う気がするのです。その現実の中で、私たちとは別の手段も用いながら頑張っている。小中学生も、高校生も、大学生も。
「オンラインなんて出来ていいな」と私たちがうらやむ要素もたくさんあるじゃないですか。制限があり、我慢があったからこそ、対面で何かをする喜びも噛みしめられたのでは。
けっして不幸だったとか、可哀想じゃないと思います。
心情的には可哀想だけど、面と向かって言うものじゃない。


娘は今後、私の音楽教室の講師としても在籍してもらいますし、カルチャーセンターで講座を開かせていただく予定もあります。
もちろん演奏も頑張ってもらいたいですが、まずは今後10年がいちばん伸びる時期だと思うので、勉強にも励んでもらいたいと思っています。

そうなんです。音大卒業は、「プロ」という肩書きを手にしただけ。まだ伸びますし、勉強もまだ足りていません。
もちろん上手な人はたくさん居ますが、演奏に特化して伸びただけで、人に聴かせる演奏や、音楽に興味を持ってもらうトーク、訊かれたときに答えられる知識など、欠けているところは多いのです。天狗にならず、謙虚に先輩方から学び、経験を積んでいって欲しいと思います。

| 徒然 | 15:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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