フルーティストによる、音楽関連blogです。コメントはお気軽に♪ 最近どうもネタがハムスターに押され気味……(汗
レッスンのつぼ(奏法まとめ)
2008年06月01日 (日) | 編集 |
フルートの奏法、練習のヒントなどがメインの記事をまとめました。
皆さんの練習のヒントになれば幸いです。


本家「レッスンのつぼ」、いろんなところからリンク・紹介していただいてありがとうございます。しかし現在、テキスト削除により参照できない状態にあります。
こちらにまとめましたので、ホームページのトップページか、ブログのこの記事へリンクしていただければと思います。よろしくお願いします。



■演奏技術について
 「読譜力をアップさせよう!」 楽譜が早く読めると何故良いのか?
 「表現について」 曲想を付けるということ
 「唇の皮とアンブシュア」 唇の荒れに負けない吹き方
 「演奏の上達のために2」 腹筋
 「演奏の上達のために1」 音色・アーティキュレーション・指まわし

■その他
 「アナリーゼ」 曲想、美しい演奏へのヒント
 「楽譜の話」 出版社について



 カテゴリ「♪楽器・練習」より抜粋。
 過去に質問掲示板で掲載していたものは消してしまったので、質問等ありましたらメールでどうぞ。
読譜力をアップさせよう!
2008年05月12日 (月) | 編集 |
私のフルート教室の生徒さんの中には吹奏楽部員さんがチラホラ居るので、あちこちの学校の動向を聞くことが出来ます。3〜4校くらいの話を聞けるんですが、そのうち3校は県大会を突破して西関東大会や全国大会まで行くんですよね。凄いです。

4月5月は、新入生が入ってくる時期。そろそろ入部も決定、楽器も決定してくる頃ですね。
先週のレッスンでは、「曲決まりました!」と聞きました。今年も頑張ってきてほしいなと思います。
これからだんだんと部活も忙しくなりますが、レッスンも手を抜きませんのでよろしくです(笑)。
やっぱり、いろんな譜面を見ることが、読譜力の向上にもつながりますので。コンクールの曲など必要なものだけやっているようでは、技術の向上は望めません。

私が講師として学校へお邪魔したときに多いなと思ったのは、「曲は吹けるのに楽譜が読めない子」。本当にその曲しか出来ないので、ちょっとスケールやってみて、なんてもっての他。
音を出す練習をするために簡単な楽譜を配っても、それが読めないんです。中学生に多いですね。

曲だけさらって、その曲さえうまく吹ければコンクールには出られるかもしれないけれど、通用はしません。何故なら、吹くのに精一杯だから。
上手な団体さんのフルート吹きも、楽譜が読めないフルート吹きも、コンクールまでの期間は同じです。それなら、さっと譜読みをして、さっと意図を読み取りアドバイスを受けて、表現を深めていくほうがいいですよね。楽譜の苦手な子は譜読みが遅いから、強弱を付けるまでが精一杯になってしまうんです。
正しいタンギングやスタッカート、音の深みなど、ただ付ければ表現したということにはなりません。たっぷりと強弱を付けて表現したつもりなのにいまひとつ、という演奏は、大抵楽譜の流れが読めていなかったり、正しい奏法を知らなかったり、ということが多い。指は動くのに非常に残念です。

さて、この読譜力を上げるには。
手っ取り早いのが、たくさんの楽譜を見ること。具体的には、ぱっと見てぱっと演奏する「初見演奏」を数多くこなすのが良いでしょうか。自分の出来るレベルから少しずつ難しくしていく訓練です。
それからリズムだけを読む、リズム唱。手で叩いたり、鉛筆で机を打つのもいいですね。
また、手間は掛かりますが、聞いた音を楽譜に起こす「聴音」をすると、楽譜を読む力がぐんと向上します。
それから、意外なんですが、スケール(音階)・アルペジオ(分散和音)をたくさんやること。各調、覚え込むまでやります。音楽には、このスケールとアルペジオの割合が大きいので、似た楽譜を見ると身体が反応するようになります。びっくりしますよ。


コンクールで上位を目指すのは素晴らしい目標ですが、それだけでなく、きっちりと上達もしていって欲しいと思っています。そうすることでフルートがもっと楽しくなり、部活引退と同時に燃え尽きる、ということもなくなるのでは、と思います。
テーマ:吹奏楽
ジャンル:音楽
年齢制限なんて無い
2008年04月14日 (月) | 編集 |
フルートを吹きながら、
次女 「ソのシャープって、どう思う?」

私 「いいねぇ」

パパ 「普通の家庭では有り得へん会話やな(^^;」

この音が何故どのように好きか、そういう話でした……次女は時々怪しい発言をします。
擬音なんかを使って感じを表すのですが、それがまたぴったりなので聞いていて感心したりします。
そういう時、7歳だとか、講師だとか、そんな壁はありません。

ちなみに先月は、(漢字の)「気」が好きだ、と言ってました(^^;



パパ 「ソのシャープって言うたら、 エーマイナーのセブンスって感じやな」

私 「マイナー? 普通にエードゥアーのギスやん」

ギターを弾くパパにとって「エー」とは英語の「A」、
音大出の私にとって「エー」とはドイツ語の「E」なので、そばで聞いていると話が食い違っているように聞こえます。
つまり、エーマイナー=A minor =イ短調
     エードゥアー=E Dur=ホ長調
ギタリストの生徒も何人かいるくせに、セブンスの概念がぱっとうかばない私。


私「ソのシャープはラのフラットやん」

次女「ラのフラット…… ラのフラットよりソのシャープのほうが好き」


そんなマニアックな会話は置いといて。

昨日・今日は、教室のおたよりを書いていました。
そのおたよりの中で、師匠の言葉を紹介しました。おたよりから、一部抜粋。

「もう少し若い頃に習い始めていれば、もっと吹けたかもしれない」と仰った方に、師匠が答えていらっしゃいました。「これから先のことを考えたら、今が一番若いんだよね。だから、何でも出来るんだよ」。

いつだって、今が一番若い。
「もう遅いかも」とか「無理かもしれない」と思っているくらいなら、一番若い今のほうがもっともっといろんな可能性がある、とのことでした。
学生さんにはまだまだピンと来ない言葉ですが、私はたいへん感銘を受けました。

もう年だから無理、と自分で線を引いてしまう生徒さんもけっこういらっしゃるんですよ。


少し話しは飛びますが、今をときめくニートやフリーターの一部の人に
「なんで就職しないの?」
と聞くと、
「自分が何に向いてるか、分からないから」
という答えが返って来ることがあります。

仕事をしている者からすれば不遜としか言いようの無い答えです。厳しい言い方をすれば、自分に向いているものがある、っていうことが既におこがましい。
まずやってみて、続けてやっていく中で、「これはいけるかもしれない」というのが仕事なんだと思う。
大抵の仕事はしんどいもので、しんどい中にやり甲斐を見つけられるかどうかで、「この仕事は自分に向いている」『楽しい」と初めて言えるわけで。

たとえどんなに楽しい仕事でも、たとえ家の中で働く主婦でも、100%楽しいことは無くて、やっぱり陰で努力しなきゃいけない部分もあるし、挫折もあるだろうし、つらいこともやりたくないこともある。
そういう努力をしないで、向いている仕事だけを探しているなら、そんなのは一生見つからないって私は思ってます。

まぁ、フルートを習うなんて趣味ですから、そこまで思い詰めなくても、ですね。
趣味でも、やっぱりつまんない練習とか、あるわけで。
だけど、それを頑張ったからこそ、今まで出来なかった曲が吹けるようになったり、喜びも達成感もあるんですよね。趣味だから→しんどいことはやらない、だと、ただ出来る範囲だけを吹いていくことになるし、そのうち飽きます。
どんなジャンルででも、はっきり言ってそういう方は長続きしません。

日常に負担にならない程度に時間をうまく使って、練習を続けて欲しいと思います。
学生さんも同じで、勉強の負担にならないよう、時間と頭をうまく使って効率よく上達していって欲しいと思います。
アナリーゼ
2008年01月06日 (日) | 編集 |
よく「曲想」とか「表情をつけて」とか言いますが、頑張ってつけてもダメなケースと、特に付けないでも美しいケースとがあります。
レベルの差、と言えばそれまでですが、指が相当回って強弱も付けられて音も綺麗なのに何かが違う、という場合もあります。

私は講師なので、生徒さんがその差を埋められるようアドバイスしなくてはいけません。
とりあえず常に心掛けていることは、フレージングです。そこそこ音楽をしてきた方がうちに来て戸惑うのは、この点では無いでしょうか。

例えば、ドレミファソラシドという音階を吹く場合にどう感じるかですね。
ただ吹いてしまうか、音楽を感じられるか? 音階練習の時も、ただの指の運動にならないようにして欲しいと思っています。
(ちなみに私が無意識に吹いた場合だと、↑の音だったら「ドレミ」と「ファソラシド」に分かれて、そのうち「ファ」はアウフタクト、「ソ」が一拍目かな、という感じです。他の音が無いので正解はいくつもあります、ほかに面白い吹き方があったらご一報ください)

その音楽がどう組み立てられているか解釈していくことを「アナリーゼ(楽曲分析)」と言いますが、厳密に言えばこれが出来るか出来ないかで奏法も変わってきます。

国語で言うと「品詞分解」に当たるでしょうか?
「これはペンです。」
を分解して、「これ」「は」「ペン」「です」「。」とし、更にそれぞれを見る。「これ=此・れ」はペンにかかり、「は」は助詞で……と進めていき、最終的にどの言葉も意味があるということを知る。
音楽の場合もそうです。その音楽が出来た背景を知り、作曲家を知り、音のひとつひとつを知る。するとフレーズが見えてくる。強弱の中にも強弱があり、フレーズの中にもアウフタクトが含まれることが分かってくる。
勉強して数をこなすしかないんですが。

生徒さんには、細かいことを考えず感覚的〜習慣的に身に付けて欲しいので、手っ取り早い方法で伝授しています。上達してくると、ブレスの位置を曲に逆らって付けることがなくなります。そうなったら、更に細かいことを覚えていただく、この繰り返しをしています。
小さい子供に教えるときは、当然ブレスも問題になってくるので、この考察に沿って、センテンスごとに教えます。譜読みをしてきてもらって、次の授業でフレーズのまとまりを教えると、嘘のように上手に演奏しだしたりして……
大人の方でも、難しいパッセージが区切り方によって簡単に吹けるようになることもあり、皆さん驚かれます^^



「あまり上達していなくて指が動かないから曲が綺麗に吹けない」という方がいらっしゃいますが、心でカバーできます。まず自分がどう吹きたいか? 音を間違っても、音楽の流れを止めないほうが美しく聞こえます。間違った解釈さえしなければ、2小節に1回ブレスしても違和感はないはずです。
上達してから美しく演奏するほうが難しいです。どう吹きたいかだけでは、上手に聞こえません。
初歩の方で、もし上記のように考えているなら、いまこそチャンス、と思ってチャレンジしてみてください。
手軽に二重奏
2007年05月31日 (木) | 編集 |
さて、クイズです。
唇に息の束を当てることにより空気の振動を起こす、エアリードの一種……と言えば、何でしょう?


答えは、口笛。

世界大会が行われたり、最近では大阪でコンテストが開かれたりと、口笛が注目されています。
ドラマやCMでも、「この楽器、何?」と思ったら口笛だったりするんですよ、案外。
リコーダー、オカリナ、ティンホイッスルと素朴な音の楽器が注目されてきたここ数年。ついに口笛まで辿り着きました。人類に一番身近な楽器!!

音を出す原理はフルートの発音原理と同じ。
口笛は、唇や舌の位置や形、口の内部の広さによって音を変えることができる。
ということは、逆もまた真なり。
口笛の音のコントロール法は、フルート演奏にもプラスなるのではないでしょうか。
実際、唇や舌の位置や形、口の内部の広さによってフルートの音色も変わりますよね。


さて、先日、うちのチビフルーティストである次女と、最近リコーダーでいい音を出しはじめた長女に、口笛を吹かせてみました。
常に腹式呼吸の次女は、さすがにいい音を出す。口が小さいからか、細い高い音が得意。でもよくとおる澄んだ音。
長女のほうは、少し低音の太くあたたかい音。
体型による違いというのも存在するみたい。

試しにドレミの歌を選択。
楽譜の読めない次女が、正確に全部吹いた!!

口笛は楽譜が読めなくてもokだ。

おなかから息を出しているので、しっかりした音でした。しかも1オクターブの音程を正確に吹き分けられてました。びっくり。
ついでなので、長女にハモらせてみました。
「ミはみんなのミあたりからハモるとかっこええんとちゃう?」
と言ってみたら、そのとおり、ハモりはじめました。いきなりハモれるのか!!とまたびっくり。
(バッハのプレリュードを2、3回弾いただけで覚えてしまう人なので今更驚くこともないけど、ちょっと人間離れしている気がする)


今回の実験(?)で分かったこと。

口笛は最も手軽な楽器である。




……面白がって合奏練習をするので、ついに「うるさい、もうやめろ!」とストップ掛けたというオチがついております(^^;